CaO-SiO2-Al2O3-MgOスラグで精錬した高強度合金構造用鋼中のMgOAl2O3介在物の形成

JIANG Min; WANG Xinhua; CHEN Bin; WANG Wanjun

文献

J-GLOBAL ID：200902205435584341 整理番号：08A0823794

CaO-SiO₂-Al₂O₃-MgOスラグで精錬した高強度合金構造用鋼中のMgOAl₂O₃介在物の形成

Formation of MgO Al₂O₃ Inclusions in High Strength Alloyed Structural Steel Refined by CaO-SiO₂-Al₂O₃-MgO Slag

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資料名：
巻： 48 号： 7 ページ： 885-890 (J-STAGE) 発行年： 2008年
JST資料番号： F0100A ISSN： 0915-1559 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：英語 (EN)

本論文はCaO-SiO₂-Al₂O₃-MgOスラグで精錬した高強度42CrMo合金構造用鋼中でのMgOAl₂O₃系介在物の形成に焦点を置いた。鋼/スラグが平衡に達した時には,溶鋼中の可溶性アルミニウム含有量は0.0100%未満であった。プレ平衡実験では1873Kでのスラグ-金属の平衡到達には90分で十分であった。寸法が2μm~4μm間のスピネル介在物が鋼中に広く分散した。溶鋼中のマグネシウム含有量はスピネル介在物の形態に大きな影響を及ぼした。鋼中のマグネシウム含有量上昇によりスピネル介在物は粒状から角張ったものに変化した。しかしながら,微量なCa量を含むスピネル介在物では角張った形から粒状へと変化した。また,スラグにおけるMgOの溶解度について考察した。スラグ中のMgOは飽和しておりMgOの活量は一定と見なすことができた。観測された介在物についてのlog(X_MgO/XAl₂O₃)値は両者間に良好な線形関係をしめす溶鋼の[a_[Mg]/(a²_[Al]a²_[O])]値とスラグ中のlog(a_MgO/aAl₂O₃)値の上昇に伴い増大した。MgO-MgOAl₂O₃-Al₂O₃相安定状態図が得られた。溶鋼中のアルミとマグネシウム量はMgOAl₂O₃形成ゾーンに位置しており,このことは鋼中のMgOAl₂O₃形成の前提でもある。スラグ中のシリカは,溶鋼中のカルシウムとアルミとの反応によりMgOAl₂O₃相の安定化に役立っている。可溶性アルミニウム含有量の範囲でマグネシウム含有量はMgO-MgOAl₂O₃-Al₂O₃三成分相内の変態に大きく影響を及ぼし,それは長方形のMgO介在物の形成の原因にも成っている。(翻訳著者抄録)

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製鋼

引用文献 (21件)：

1) M. D. Chapetti, T. Tagawa and T. Miyata: Mater. Sci. Eng. A, A356 (2003), 227.
2) M. D. Chapetti, T. Tagawa and T. Miyata: Mater. Sci. Eng. A, A356 (2003), 236.
3) S. K. Saxena: 40th World Conf. on Magnesium, International Magnesium Association, Dayton, Ohio, (1983), 70.
4) C. V. V. Shawber and C. C. Suman: 45th World Conf. on Magnesium, Washington D.C., International Magnesium Association, (1988), 31.
5) E. T. R. Jones, J. K. Batham and E. T. R. Jones: Iron Steelmaking, 21 (1994), 479.

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