抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1967年(S42年)より,和牛多頭群飼養技術について多くの成果をあげた当所繁殖センター(繁殖雌牛100頭飼養)の老朽化に伴い,1993年(H5年)に「飛騨牛系統保存センター」が新設された。「飛騨牛系統保存センター」の目的の一つは,飛騨牛の改良に貢献した優良雌牛に「安福」号を交配した雌産子を選抜保存し,さらに近交を高め安福系統雌牛群を作出し,基幹種雄牛の造成を図ることである。今回は安福系統雌牛群の作出の経過について報告する。1.「安福」や,その息牛を交配した雌牛を保留し,群全体での「安福」の近交係数は平均9.6±5.2%となった。2.繁殖成績では,途中,遺伝病が原因とみられる低成績を克服し,最近では全国平均的な生産率を得た。また期間中を通して産子の生時体重は増加した。3.繁殖雌牛の育成期間中の体測値は,全国和牛登録協会推定値と比べ,胸深・かん幅・坐骨幅がやや劣るが,他の部位は推定値を満たす発育であった。4.2004年(H16年)には「飛騨牛系統保存センター」で造成された種雄牛「白清85の3」号の優秀な肉質成績が判明し,一つの成果を収めることができた。(著者抄録)