波向変動場で生じる漂砂大循環の発生メカニズム

宇多高明; 宇多高明; 熊田貴之; 芹沢真澄; 長山英樹

文献

J-GLOBAL ID：200902205878255464 整理番号：08A1242135

波向変動場で生じる漂砂大循環の発生メカニズム

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資料名：
巻： 55 号： 1 ページ： 506-510 発行年： 2008年10月10日
JST資料番号： S0450A ISSN： 0916-7897 資料種別：会議録 (C)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

わが国の多くの沿岸では,一方向の沿岸漂砂が卓越する海岸よりも波の入射方向が季節的に変動する海岸の法が多い。鹿島灘の鹿島海岸や波崎海岸では,冬季には北寄り,夏季には南寄りの入射波が卓越し,これによる沿岸漂砂の方向と長期的な海浜変形を起こす沿岸漂砂の方向が反転する。このような沿岸漂砂の岸沖での反転現象は,長期海浜変形を予測する上で重要であるが,その発生機構は未解明である。本研究では,等深線変化モデルを用いた数値計算により,上記現象を解明することを目的とした。計算の結果,鹿島海岸における現象を説明することができた。鹿島海岸と同様な波向変動を有する海岸は多数あり,その一つに石川海岸がある。そこでも本研究の結果が適用可能であると考えられる。

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海洋土木一般

引用文献 (6件)：

宇多高明・古池鋼・芹沢真澄・三波俊郎・清野聡子・渡辺宗介 (2001): 石川県片野・塩屋海岸の海浜・砂丘地の変遷とその変形機構, 海洋開発論文集, 第17巻, pp.565-570.
宇多高明・山本学・三波俊郎・古池鋼・星上幸良・石川仁憲 (2007): 福井県浜住海岸の侵食実態と離岸堤群の漂砂制御効果, 海岸工学論文集, 第54巻, pp.561-565.
宇多高明 (1997):「日本の海岸侵食」, 山海堂, p.442.
芹沢真澄・宇多高明・三波俊郎・古池鋼・熊田貴之 (2002): 海浜縦断形の安定化機構を組み込んだ等深線変化モデル, 海岸工学論文集, 第49巻, pp.496-500.
栗山善昭・坂本光 (2007): 長期間平均の沿岸漂砂量の岸沖分布, 海岸工学論文集, 第54巻, pp.696-700.

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