抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,吹出し管を鉛直下方に延長し粉体層内へ挿入することにより,吸込みノズルの高濃度化・高効率化の更なる改善を図ることとした。その結果,粉体の定量供給も考慮に入れた吹出し管挿入長さ比の最適な寸法を求めることができ,種々の挿入長さ比による粉体挙動を吹出し管近傍の可視化画像から明らかにした。以下の結論を得た。挿入長さ比が大きくなるにつれ,混合比は増加する。この現象を吹出し管近傍の粉体挙動の可視化画像から明らかにした。つまり,挿入長さ比が大きくなると,流動境界は鉛直下方向へ拡がり,粉体の供給を増大させている。挿入長さ比が2.2の場合,ノズル効率を低下させる因子として吸込みノズル全圧損失の増大が挙げられる。この条件では吹出し管近傍で非一様に粉体が吸込まれ,振動流を発生させていることから,上述の要因を説明できる。ノズル効率が最も高く,しかも粉体を定量供給できる条件として,本実験条件では挿入長さ比が1.6の場合に最適であることが分かる。従来の装置,すなわち吹出し管がない場合に比べて,上述の最適な条件では,ノズル効率は3.5%から19.9%と高くなり,その際の混合比は21から282に増加したことから,吹出し管を粉体層内へ挿入したことによって大幅な改善が得られた。