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J-GLOBAL ID：200902206375780517   整理番号：09A0123380

ニッケル触媒炭化による木材からの機能性炭素および流体燃料の同時生産

Co-production of Functional Carbon and Fluid Fuels from Wood by Nickel-Catalyzed Carbonization

著者 (4件)： SUZUKI Kyoko (Kitami Inst. Technol., Hokkaido, JPN) ,  MATSUZAKI Hiroshi (Kitami Inst. Technol., Hokkaido, JPN) ,  YAMADA Tetsuo (Kitami Inst. Technol., Hokkaido, JPN) ,  SUZUKI Tsutomu (Kitami Inst. Technol., Hokkaido, JPN)
資料名： Transactions of the Materials Research Society of Japan  (Transactions of the Materials Research Society of Japan)
巻： 33  号： 4  ページ： 833-836  発行年： 2008年12月 
JST資料番号： L4468A  ISSN： 1382-3469  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： カラマツ木材粉に酢酸ニッケル水溶液を含浸させ,Niを2,4wt%担持した木材試料を作製,これをHe下900°Cで1h炭化,発生ガスは冷却し液体油分と残りのガス分に分離,得られたチャーのキャラクタリゼーションはXRD,N₂吸脱着から行い,油分はGC-MS,1H-NMRにより,ガス分は,H₂,CO,CH₄,CO₂発生量を測定した。その結果,1)Ni触媒を用いると得られる炭素チャーのXRDは鋭いピークを示し,結晶化していることを示す。2)N₂吸脱着ヒステリシスからNiチャーは,Ni触媒なしの場合に比べてメソポアの割合がかなり大きいことを示した。3)Ni触媒の使用により,低分子量成分が増加する。酢酸および軽い油分が生成する。Ni量が増すほど分解が促進され,H₂リッチガスが生成する。これらの結果から機能性炭素および流体燃料の同時生産をうまく行うことができることが分かった。

シソーラス用語： 木材 ,  *カラマツ材 ,  *ニッケル触媒 ,  *炭化 ,  機能材料 ,  *炭素 ,  *液体燃料 ,  *同時性 ,  *生産 ,  ニッケル化合物 ,  カルボン酸塩 ,  *チャー ,  油 ,  気体 ,  結晶化 ,  吸着 ,  脱着 ,  細孔 ,  ナノ構造 ,  低分子量 ,  カルボン酸 ,  水素 ,  脂肪酸 ,  薬物
準シソーラス用語： メソポア

分類 (2件)： 木材化学  (FF05040V) ,  樹皮,その他の林産物  (FF05050G)

物質索引 (2件)： 酢酸 ,  酢酸ニッケル

引用文献 (15件)：

• A. V. Bridgwater, S. Czenik, J. Piskortz,“Progress in Thermochemical biomass conversion”, Ed. by A. V. Bridgwater, Blackwell Science, Oxford (2001) pp. 977-997.
• K. Maniatsi,“Progress in Thermochemical biomass conversion”, Ed. by A. V. Bridgwater, Blackwell Science, Oxford (2001) pp. 1-31.
• The article in the morning edition of The Hokkaido Shimbun Press, issued on September 11, 1997.
• M. Yatagai, Wood Industry, 52, 472(1997).
• T. Suzuki, A. Takahashi, E. Kuwahara, T. Yamada, T. Homma, Mokuzai Gakkaishi, 33, 423(1987).

タイトルに関連する用語 (7件)： ニッケル触媒 ,  炭化 ,  木材 ,  機能性 ,  炭素 ,  流体 ,  燃料