抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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通常のセラミックスには100から1000nmの細孔が2~5%含まれている。もし,この細孔が除去され結晶粒もnmサイズになると,セラミックスはこれまで知られていない特性を発揮すると考えられている。一般に,セラミックス中の細孔の除去は,表面エネルギーを小さくするための物質移動によって行なわれるが,結晶粒の成長の際,粒界の移動度が物質移動よりも大きい場合細孔は粒内に捕捉される。このような現象を避けて,完全に緻密で結晶粒度も微細なままにするためには,初期細孔サイズが粉体サイズよりも小さいことが必要である。10~30nmのBaTiO
3粒子を有機溶媒に分散させた後,多段熱処理で結晶粒度100nm以下(実験室的には50nm以下も可能)の完全に緻密な焼結体を得ている。この技術はAl
2O
3にも適用でき,結晶粒度100nm以下で相対密度99.9999%以上のものを得ており,散乱のない透光性材料にした例を紹介した。焼結技術も重要な役割を果たすが,スパーク放電焼結(SPS)が有効な手段となり得ることを示した。