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J-GLOBAL ID:200902207106551486   整理番号:08A0817256

オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリドの水和固体におけるラメラの熱的に変化する格子距離

Thermally Changing Lattice Distance of Lamella in the Hydrated Solid of Octadecyltrimethylammonium Chloride
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巻: 112  号: 29  ページ: 8586-8590  発行年: 2008年07月24日 
JST資料番号: W0921A  ISSN: 1520-6106  CODEN: JPCBFK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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温度走査小角X線散乱法によってオクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド(OTAC)の水和固体を特性化した。水溶液中24h間4°Cでインキュベートした水和固体の溶融過程において5°Cで40nmから18°Cで20nmのラメラ様構造の格子間隙に漸進的変化を観測し,一方,約10min間の同様処理で約20nmの格子間隙に若干変化を観測した。この事象は4°Cのインキュベート間と溶融過程の水和固体の構造変化を指示している。ナノ構造変化に対応して,DSCによって24h間水和固体では13~22°Cの温度と10min間水和固体では15~21°Cの温度で広幅吸熱ピークを観測した。3°C以下の温度では吸熱ピークが観測されない事実から構造変化は温度補償であると考えられる。水和固体の懸濁液で周波数約10kHzの誘電分散を観測し,溶解固体では観測しなかった。水和固体懸濁液の電気伝導度は溶解固体溶液の電気伝導度よりもはるかに低いことを見いだした。観測電気的性質は遊離塩化物イオン量が極めて少なく,印加電場に応答することによってアンモニウム基に結合した塩化物イオンが水和固体中で動くことを指示した。10min間4°Cでインキュベートした水和固体の懸濁液の電気伝導度は24h間処理品の4倍ほどの大きさである。これは4°CでOATC水和固体の構造変化が水和固体に結合する塩化物イオンに関連していることを指示する。これらの実験結果はOTACの水和固体ラメラが波形であり,波の波長が溶融温度よりもはるかに低温度でインキュベーションと共に増加することを示唆する。
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