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J-GLOBAL ID：200902208860697736   整理番号：09A1205713

シロップ廃液のバイオガス化およびコジェネレーションシステムの開発

著者 (5件)： 酒井奨 (静岡県工技研) ,  松本豊 (静岡県工技研) ,  増田直己 (渡辺建設) ,  松尾朋美 (山梨罐詰) ,  望月光明 (山梨罐詰)
資料名： 静岡県工業技術研究所研究報告  (Reports of the Industrial Research Institute of Shizuoka Prefecture)
号： 2  ページ： 47-53  発行年： 2009年09月 
JST資料番号： G0604B  ISSN： 1883-2350  CODEN： SKGKBP  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 果実缶詰の生産において輸入缶詰が主体で,シロップ液と果実に分離されて輸入されるため,国内消費者向けに新たにシロップ液を調製している。このため海外シロップ液の廃液が生じる。本稿では,シロップ廃液の現状調査を行うと共に,廃液のメタン発酵とガスエンジンを利用したエネルギー回収システムを考案して実証実験を行い,その可能性を検証した。考案システムでは,発酵菌,グラニュール菌の育種培養の施設も設ける「デュアルメタン発酵法」を採用し,シロップ廃液から発生するバイオガスを市販のガスエンジンに供給する方式となっている。全体のエネルギーバランスなどを検討した結果,投入エネルギー量の10倍のエネルギーが回収できることなどが判った。工場内に設置できるコジェネレーションが稼動すれば二酸化炭素排出量が年間175トンほど削減でき,環境衛生に優れる。またコスト試算も行い経済性についても検討し併せ,システムの将来性について考察した。

シソーラス用語： *シロップ ,  *廃水 ,  バイオガス ,  コジェネレーション ,  施設 ,  排出量 ,  エネルギー ,  エネルギー収支 ,  ガス機関 ,  経済性 ,  *メタン発酵 ,  育種 ,  菌類 ,  ミカン ,  マツ属 ,  メチルセルロース ,  負荷 ,  懸濁物質 ,  エネルギー変換効率 ,  効率 ,  スラッジ処理 ,  TOC【炭素】 ,  エネルギー回収 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  ヒドロキシ酸 ,  ポリカルボン酸 ,  ラクトン ,  第二アルコール ,  ポリオール ,  二糖類 ,  ピラノシド ,  フラノシド ,  グルコシド ,  フルクトオリゴ糖 ,  二酸化炭素排出量 ,  汚泥処理 ,  水溶性ビタミン
準シソーラス用語： SS【水質】 ,  エネルギーバランス ,  ガスエンジン ,  グラニュール菌 ,  コスト試算 ,  パイン ,  メタン菌 ,  育種培養 ,  全有機炭素量 ,  廃液 ,  発酵試験 ,  浮遊縣濁物濃度 ,  変換効率 ,  有機物負荷量

分類 (4件)： 微生物代謝産物の生産  (FK03020A) ,  廃棄物処理  (FJ02024G) ,  果実とその加工品  (FJ11030Z) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

物質索引 (3件)： クエン酸 ,  ビタミンC ,  蔗糖

引用文献 (11件)：

• 社団法人日本缶詰協会: 缶詰時報, Vol.85, No.3, pp. 52-53(2006)。
• 塚原建一郎、澤山茂樹: バイオマスからの気体燃料製造とそのエネルギー利用, エヌ・ティー・エス, pp. 169-177(2007).
• 松本豊他: バイオマス高効率メタン発酵システムの開発 (第1報),--生ごみの高濃度メタン発酵とバイオガスの回収--, 静岡県静岡工業技術センター研究報告, 47, pp. 104-106(2002).
• Y. Matsumoto et al.: Methane Fermentation and Energy Utilization from Food-Waste Materials, EXPO World Conference on Wind Energy, Renewable Energy, Fuel Cell & Exhibition in Hamamatsu (Japan), No.3019(2005).
• 松本豊他: バイオマス高効率メタン発酵システムの開発 (第3報), 静岡県静岡工業技術センター研究報告, 51, pp. 74-79(2006).

タイトルに関連する用語 (5件)： シロップ ,  廃液 ,  バイオガス ,  コジェネレーションシステム ,  開発