抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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6.イネの光合成の生理・生化学 (5)光合成の温度応答とその生理生化学的背景 本稿では,最初に光合成によるCO
2同化の温度応答に関する生理生化学的背景について,ルビスコを柱にこれまでの知見をまとめた。続いて,以下のイネに関する最近の知見を紹介した。1)イネ葉身におけるPSII(光化学系II)の量子収率,NPQ(non-photochemical quenching),CO
2同化速度と温度の関係,2)ルビスコの活性化率と温度,總CO
2同化速度と温度の関係,3)光リン酸化反応に必要な無機リンの再生産能力と低温下のCO
2同化速度との関係,4)現大気CO
2分圧,あるいはそれ以下のもとでのCO
2同化のルビスコ律速は低温域で最大で,温度の上昇とともに低下する,5)20°C以上でのルビスコの活性化率低下の要因,6)ルビスコ律速が低温域でもっとも強い生理的,生物学的意味。