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J-GLOBAL ID:200902208974977488   整理番号:09A0346924

マーケティング研究における「消費者知覚」-捉え方,位置づけ,アプローチ-

“Consumer Perceptions” in Marketing Study: Perspectives, Positions, and Approaches
著者 (1件):
資料名:
号: 42  ページ: 39-47  発行年: 2009年03月31日 
JST資料番号: X0158A  ISSN: 0386-8664  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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マーケティング(MKT)研究において,消費者の知覚品質や知覚価値に影響を与える要因や,価格を見た消費者の知覚(知覚価格)に関するものは多い。これらは消費者知覚の下位概念であり,ほぼ定義付けがなされているが,その上位の定義や源流の議論がほとんどない。自社商品・ブランドを消費者から選択してもらうためには,消費者知覚の捉え方,位置づけ,アプローチを明確にすることが不可欠となる。過去の研究をレビューしながら,以下1)-3)にて考察した。1)知覚理論の源流(メルロポンティなど),2)他の変数と消費者知覚の関係:他変数と価格知覚(客観的価格および参照価格と価格知覚,客観的価格と参照価格の交互作用効果および非金銭的要因による媒介効果),製品品質に関する消費者知覚(Olsonによる研究とPerceived Quality,Perceived Quality以降の研究,新たな流れと知覚価値),3)消費者知覚の構造:ノルディック学派,アメリカン学派,両学派の統合と新たな流れ。MKTでは消費者知覚を客観的に把握することが重要で,現象学ではなく,経験論的立場で知覚を捉えることが有用である。概念や諸変数の関係が明らかになれば,購買意思決定プロセスの全体像を分析できる。また統計的分析手法が有用となり,研究の頑強性を高めるためには理論および仮説のロジックを強化する必要がある。
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