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J-GLOBAL ID：200902209093887911   整理番号：09A1238475

バンカー植物システムを用いた節足動物の生物的防除:過去の進展と将来の方向

Biological control of arthropod pests using banker plant systems: Past progress and future directions

著者 (1件)： FRANK Steven D. (Dep. of Entomology, North Carolina State Univ., Campus Box 7613, Raleigh, NC 27695-7613, USA)
資料名： Biological Control  (Biological Control)
巻： 52  号： 1  ページ： 8-16  発行年： 2010年01月 
JST資料番号： W0345A  ISSN： 1049-9644  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： バンカー植物システムのゴールは作物中の天敵の繁殖個体群を維持し,長期間害虫の抑制を図ることである。最も普通のバンカー植物システムは,捕食寄生者Aphidius colemani L.の寄主のムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi L.)が寄生した穀物の作物からなる。Aphidius colemaniはバンカー植物で継続的に繁殖し羽化して,ワタアブラムシ(Aphis gossypii Clover)やモモアカアブラムシ(Myzus persicae Sulzer)のようなアブラムシを抑制する。11種の害虫に対する19種の天敵を養うためにバンカー植物システムの研究を行ってきた。観賞作物や食用作物の温室や圃場で研究を行ってきた。これにも関わらず,最も頻度の高い対象害虫でさえ,バンカー植物システムの最適化に関するコンセンサスはほとんどない。バンカー植物システムの最適化には,バンカー植物,作物および代替寄主が天敵の選好,分散および密度に影響を与える相互作用に関する将来の研究が必要である。さらに,バンカー植物システムを作り,維持し,実行する詳細な計画に関する研究が必須である。生物的防除に関するバンカー植物システムを議論する有利な点は,高価な天敵の反復放飼をしないで被害を予防することである。さらに,バンカー植物は特別な天敵または特定の代替源をもつ天敵の「適切な多様性」を保存する。このことは本質的に他の生物保存防除作戦をもって天敵の多様性を維持することに比べて有利な点であろう。実際の栽培者がバンカー植物システムの関心を持つことは,研究者が生物防除効果,経済性,農薬使用とそのリスク削減の実施を改善するための良い機会となる。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *生物的防除 ,  ハチ ,  寄生バチ ,  アブラムシ科 ,  ワタアブラムシ ,  モモアカアブラムシ ,  *天敵 ,  農薬 ,  経済性 ,  植物 ,  *節足動物 ,  *生息場所 ,  *バンカー植物 ,  捕食寄生者 ,  コレマンアブラバチ ,  Rhopalosiphum padi ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： Aphidius colemani ,  ムギクビレアブラムシ

分類 (2件)： 昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  生物的防除  (FC05030B)

タイトルに関連する用語 (5件)： バンカー植物 ,  節足動物 ,  生物的防除 ,  進展 ,  将来