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J-GLOBAL ID：200902209262211019   整理番号：09A0189299

電気泳動表示方式に用いられる非水系液体中の泳動現象に関する実験検討-電界印加時の電気二重層の挙動-

Experimental Study for Evaluation of Electrophoretic Migration in a Non-Aqueous Liquid Used for Electrophoretic Display-Behavior of the Electric Double Layer around Particles in an Electric Field-

著者 (3件)： 安部誠祐 (東海大学 工学部 光・画像工学科) ,  軽部宏明 (東海大学 工学部 光・画像工学科) ,  面谷信 (東海大学 工学部 光・画像工学科)
資料名： 日本画像学会誌  (Journal of Imaging Society of Japan)
巻： 48  号： 1  ページ： 3-8 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： G0323A  ISSN： 1344-4425  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 電子写真用の液体トナーや電気泳動表示方式等に用いられている非水系液体中の電気泳動現象に関し,粒子周囲に形成される電気二重層の挙動について実験により検証した.平行電極を用いた各種溶液への電界印加による電極電位の計測結果より,無極性溶媒に金属石鹸と粒子を加えた溶液では,両電極ともに電極印加電圧とほぼ同じ絶対値の電位までの急速な電位変化が見られるのに対して,無極性溶媒のみ,または無極性溶媒と微粒子,または無極性溶媒と金属石鹸の各溶液ではそのような結果は得られなかったことから,本実験系において粒子の駆動力源となる粒子電荷は,主に金属石鹸によるイオンから供給されると考えられる.また,無極性溶液のみでの電極電位変化は,ほとんど見られないことから無極性溶液に自然混入する微量水分由来のイオンが粒子電荷として寄与する部分はほとんどないと考えられる.また,無極性溶媒に金属石鹸と粒子を加えた溶液で両電極ともに同様の電位変化が見られることから,粒子の周囲に形成された電気二重層は粒子の駆動力源となる正イオン群と電気二重層から脱離して粒子と反対方向へ泳動する負イオン群に分離したと考えられる.(著者抄録)

シソーラス用語： *電気泳動 ,  微粒子 ,  *非水溶液 ,  *電気二重層 ,  電極電位 ,  金属石鹸 ,  非極性溶媒 ,  イオン ,  電荷 ,  帯電 ,  フラットパネルディスプレイ ,  トナー
準シソーラス用語： 印加電圧 ,  電子ペーパ ,  液体トナー

分類 (1件)： クロマトグラフィー,電気泳動  (CC01050S)

引用文献 (8件)：

• 1) 面谷信:“紙への挑戦 電子ペーパー”,森北出版(2003),pp. 1-11 pp. 77-100.
• 2) 北原文雄:“ゼータ電位 微粒子界面の物理化学”,サイエンティスト社(1995),pp. 155-167.
• 3) 井上英一:電子写真,共立出版(1973),pp. 331-345.
• 4) 板谷正彦:液現トナーの帯電メカニズム—乾式トナーの永遠のライバル,その帯電メカニズム—,日本画像学会 第98回技術研究会『最近のトナー動向及びトナー解析』,75-80,(2007).
• 5) 樹神弘也,竹下公也:電気泳動ディスプレイのコンピューターシュミレーション,日本画像学会誌,44,102-107 (2005).

タイトルに関連する用語 (8件)： 電気泳動 ,  水系 ,  液体中 ,  現象 ,  実験 ,  電界印加 ,  電気二重層 ,  挙動