抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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六角形十の字文様の評価用図柄と結城紬からイメージされる14組の形容詞対を用いて,結城紬のデザインに色彩が及ぼす影響について検討した。絣の目色と地色を組み合わせた16種類の色彩について,結城紬生産者,大学生,着物愛好家の3者から5段階で評価をいただき,統計的手法を用いて解析した。その結果,絣の目色よりも地色に影響を受けることがわかった。また,「ベージュ(地色)-濃茶(目色)」の組合せを生産者及び着物愛好家共に最も好む傾向にあった。これに対して,大学生は,「紺(藍)(地色)-ベージュ(目色)」を最も好いと評価した。さらに,着物愛好家は,地色が濃く目色が薄い同色系の組合せも好む傾向があった。これらのことから,結城紬デザインを考える上で,色彩が極めて重要な因子であることが裏付けられた。(著者抄録)