抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,企業組織のソーシャル・キャピタルと知識創造プロセスとの関係を明らかにすることを目的とし,ソーシャル・キャピタルの議論における結束型ソーシャル・キャピタルと橋渡し型ソーシャル・キャピタルの概念にもとづき,人間関係やコミュニケーション形態とSECIモデルの各プロセスとの関係についてアンケートを用いて分析する。ネットリサーチ業者を通して,企業に勤務している1700人のサンプルに対してアンケート調査を実施し,上記の関係について分析した結果,以下のことが明らかにされた。1)共同化においては社内の人間関係だけで大きな効果が得られるが,表出化,連結化,内面化においては社内とともに社外の人間関係が加わることで大きな効果が得られる。2)共同化,連結化,内面化においては対面コミュニケーションが電子コミュニケーションよりも大きな影響を与え,表出化では電子が対面と同等の影響を与える。3)個人の一般的信頼が知識創造を直接活性化させるとともに,一般的信頼にもとづいた関係が知識創造を活性化させる。(著者抄録)