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J-GLOBAL ID：200902210592528068   整理番号：08A0832016

中学生の自然事象に関わる変数への気づきに影響を及ぼす要因の検討

What Factors Affect Lower Secondary Students in Finding Variables for Inquiry?

著者 (3件)： 荒井妙子 (上越教大 大学院学校教育研究科) ,  永益泰彦 (長崎県長崎明誠高) ,  小林辰至 (上越教大)
資料名： 日本理科教育学会理科教育学研究  (理科教育学研究)
巻： 49  号： 1  ページ： 1-8  発行年： 2008年07月25日 
JST資料番号： L6042A  ISSN： 1345-2614  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 中学生を対象に自然事象の変化に関わる従属変数及び独立変数の抽出等,変数への気づきに影響を及ぼすと考えられる要因を明らかにすることを目的として質問紙調査を行った。その結果,次の2点が明らかになった。(1)自然事象に関わる「変数への気づき」に影響を及ぼすと考えられる因子として「身近な自然に関わる体験」,「数学への好感度」,「理科に対する自信」,「自然・科学技術への知的好奇心」,「科学的探究の経験」,「理科への好感度」,「物づくり体験」の7因子が抽出された。(2)自然事象に関わる「変数への気づき」の得点の上位群は,下位群に比べて抽出されたすべての因子「身近な自然に関わる体験」,「数学への好感度」,「理科に対する自信」,「自然・科学技術への知的好奇心」,「科学的探究の経験」,「理科への好感度」,「物づくり体験」の平均値が有意に高かった。このことから,自然事象に関わる「変数への気づき」はこれら7つの因子が複雑に絡み合って育成される能力であると推察された。(著者抄録)

シソーラス用語： *学生 ,  *現象 ,  *科学教育 ,  *因子分析 ,  変数
準シソーラス用語： *中学生 ,  自然事象

分類 (1件)： 科学技術教育  (AA04000C)

引用文献 (9件)：

• 1)国立教育政策研究所:「平成15年度小・中学校教育課程実施状況調査」,平成15年度教育課程実施状況調査教科別分析と改善点(中学校・理科),p.7, http://www.nier.go.jp/kaihatsu/katei-hl5/index.htm
• 2)文部省:「中学校理科指導資料 身近な自然を重視した理科指導」,p.9, 大日本図書,1980.
• 3)今田利弘・小林辰至 :「中学校理科教員のプロセス・スキルズ育成に関する指導の実態」,理科教育学研究 Vol.45,No.2,pp.1-8,2004.
• 4)小林辰至 ・雨森良子・山田卓三:「理科学習の基盤としての原体験の教育的意義」,日本理科教育学会誌,第33巻第2号,pp.53-59,1992.
• 5) 高橋多美子・高橋敏之 : 「幼少期における自然体験の重要性の再検討と教育的意義 」,日本理科教育学会誌,第48巻第1号,pp.51-61,2007.

タイトルに関連する用語 (5件)： 中学生 ,  自然事象 ,  変数 ,  気づき ,  要因