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J-GLOBAL ID:200902211310771344   整理番号:08A0823252

アルツハイマー病患者の脳から直接単離されたアミロイドβタンパク質二量体はシナプス可塑性と記憶を損なう

Amyloid-β protein dimers isolated directly from Alzheimer’s brains impair synaptic plasticity and memory
著者 (14件):
資料名:
巻: 14  号:ページ: 837-842  発行年: 2008年08月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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アルツハイマー病は,公衆衛生に対する大きな脅威となりつつある。細胞および動物モデルを対象に詳細な研究が行われているにもかかわらず,ヒトの脳での病因物質の発見と,それがアルツハイマー病の重要な特徴を生じることの実証はいまだに成功していない。我々は,可溶性アミロイドβタンパク質(Aβ)オリゴマーを,アルツハイマー病患者の大脳皮質から直接抽出した。このオリゴマーは,正常な齧歯類の海馬で長期増強(LTP)を強く阻害し,長期抑圧(LTD)を促進し,樹状突起棘の密度を低下させた。アルツハイマー病の脳由来の可溶性Aβは,正常ラットの学習された行動の記憶も損なった。このような多様な作用は,Aβ二量体に特異的に起因すると考えられた。機構的には,LTDの強化には代謝型グルタミン酸受容体が必要であり,また棘の消失にはN-メチルD-アスパラギン酸受容体が必要であった。AβのN末端に対する抗体の同時投与により,LTPおよびLTDの異常は防がれたが,中間領域またはC末端に対する抗体の有効性は低かった。アルツハイマー病患者の大脳皮質に由来する不溶性アミロイドプラークのコアは,可溶化されてAβ二量体を遊離しない限りLTPを損なわなかったことから,プラークのコアはほぼ不活性であり,シナプス毒性をもつAβ二量体を隔離していることが示唆される。我々は,アルツハイマー病患者の脳から抽出された可溶性Aβオリゴマーが,シナプスの構造および機能を強く損なうこと,また二量体がシナプス毒性をもつ最小分子であると結論する。Copyright Nature Publishing Group 2008
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分類 (2件):
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神経の基礎医学  ,  生物学的機能 
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