抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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下水処理施設において,今後のエネルギー管理と省エネ・CO
2削減策の検討基礎資料とすることを目的として,下水処理水1m
3あたりの電力・燃料使用原単位の傾向を分析した。分析対象は関西地区の主要な9自治体55施設で,日本下水道協会統計データに基づいて,水処理プロセスと汚泥処理プロセスに分けて傾向を分析した結果,年間下水処理水量や高度処理方式と高度処理割合,汚泥処理における消化・焼却・溶融の有無により原単位は影響を受けることがわかった。電力使用原単位は平均で0.414kWh/m
3,水処理のみの施設では0.332kWh/m
3,汚泥処理がある施設では0.433kWh/m
3となった。燃料使用原単位は平均0.671MJ/m
3で,消化ガスを除くと0.376MJ/m
3である。また,汚泥の消化ガスを利用している施設で0.939MJ/m
3となり,これらの施設から消化ガスを除くと0.275MJ/m
3で,消化ガスで約71%を賄っている。電力(二次エネルギー換算)と燃料を合わせたエネルギー消費原単位は平均で2.161MJ/m
3で,消化ガスを除くと1.866MJ/m
3である。また,汚泥の消化ガスを利用している施設で2.437MJ/m
3であり,これらの施設から消化ガスを除くと1.774MJ/m
3で,消化ガスで約27%を賄っている。(著者抄録)