抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ジルカロイ2合金の酸化と炭化を同時に行う表面改質技術フレッシュグリーン(FG)処理法を開発した。処理温度と処理時間をパラメータとしてFG処理し,高温純水/水蒸気環境において3種類の短期間の加速試験を行って,腐食・水素吸収性に及ぼすFG処理条件の効果を調べた。XRDおよびXPSにより,FG表面改質によってジルコニウム表面に形成される皮膜は単斜晶酸化ジルコニウムの酸素の一部を炭素で置換した結晶構造であることを明らかにした。FG処理500°C,1hおよび580°C,1hにおけるFG処理皮膜はジルカロイ2合金の腐食量および吸収水素量を半分以下に抑制する効果を有することが判明した。FG皮膜が緻密で密着性が高いことが耐食性を向上させ,腐食原因の水素量を低減したと推察された。FG処理は微正圧で運転できることから,現状の真空熱処理装置を用いれば,製造工程を大幅に変更せずに導入可能であると思われる。