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J-GLOBAL ID：200902211931510927   整理番号：09A0737216

サトウキビ初期生育における根の種類・量と生育量に関する研究

Relationship Between the Development of the Root System and Initial Growth of Sugarcane

著者 (4件)： 福澤康典 (琉球大学農学部) ,  小宮康明 (琉球大学農学部) ,  上野正実 (琉球大学農学部) ,  川満芳信 (琉球大学農学部)
資料名： 日本作物学会紀事  (Japanese Journal of Crop Science)
巻： 78  号： 3  ページ： 356-362 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： G0811A  ISSN： 0011-1848  CODEN： NISAAJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： サトウキビ(Saccharum spp.)は生育初期の気象災害によって枯死することが多く,その結果収量が著しく低下する.これらを改善するためには深根性の根をできるだけ早く形成させ生長を促すことが重要と考えられる.そこで本研究では,サトウキビの根系の様相と初期生育との関係を明らかにするため,深さ1mのポットを用い6品種を供試して40日間栽培し,一次根数,根重密度,および根の深さ指数(RDI)の調査と成長解析を行った.ポット土壌0~30cmの層において,茎根数は根重密度と有意な正の相関関係にあったが,さらに深い層においては両者間に有意な関係は見られなかった.また茎根数が多い個体は全根数に対する茎根数の割合(茎根数/全根数)が高くなることが分かった.茎根数/全根数はRDIとの間に有意な関係は認められず,相対成長率(RGR)との間に有意な正の相関関係が認められた.以上より,茎根の発達は根重密度と茎根数/全根数の増加を促し,結果的に生育初期のRGRを高めることが分かった.(著者抄録)

シソーラス用語： *サトウキビ ,  *根 ,  形態 ,  成長解析 ,  指数 ,  *作物収量 ,  植物成長 ,  品種差
準シソーラス用語： RDI【植物】 ,  RGR ,  Saccharum spp. ,  根重密度 ,  純同化率 ,  初期生育 ,  深さ指数 ,  生育初期 ,  相対成長率 ,  葉面積 ,  一次根

分類 (2件)： 糖料作物  (FC03072N) ,  発生,成長,分化  (EH02030U)

引用文献 (18件)：

• 1) 秋田重誠 1984. 炭水化物の動態. 佐藤庚ら編, 作物の生態生理. 文永堂, 東京. 200-220.
• 2) Dillewijn, C. Van 1971. 生長. 内原彪訳, 甘蔗植物学. 琉球分蜜糖工業会, 沖縄. 74-119.
• 3) 福澤康典・川満芳信・小宮康明・上野正実 2008. サトウキビ生育の極初期段階におけるバイオマス生産特性. 日作紀 77 : 54-60.
• 4) Martin, J.P. 1938. Sugarcane Diseases in Hawaii. Advertiser Publishing Company, Honolulu. 1-295.
• 5) 宮城克浩・伊禮信・謝花治・宮平永憲・高江洲賢文・伊志嶺正人・大工政信 2002. 早期高糖性サトウキビ新品種「Ni15」の特性. 日作九支報 68 : 47-49.

タイトルに関連する用語 (5件)： サトウキビ ,  初期生育 ,  根 ,  量 ,  研究