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J-GLOBAL ID：200902211940152014   整理番号：08A1032382

ナシ‘愛甘水’の高品質果実生産技術

著者 (5件)： 西川祐司 (広島県総合技研 農技セ) ,  森田剛成 (広島県総合技研 農技セ) ,  三善正道 (広島県総合技研 農技セ) ,  浜名洋司 (広島県総合技研 農技セ) ,  塩田勝紀 (広島県総合技研 農技セ)
資料名： 広島県立総合技術研究所農業技術センター研究報告  (Bulletin of the Hiroshima Prefectural Technology Research Institute, Agricultural Technology Research Center)
号： 83  ページ： 17-27  発行年： 2008年06月11日 
JST資料番号： Z0596B  ISSN： 1882-420X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 「愛甘水」は早生のニホンナシ品種で,種子親が「長寿」,花粉親が「多摩」の交雑種である。「愛甘水」の課題は小玉果の食味が劣ることである。本報では,果実重300g以上,かつ糖度12°Brix以上の果実を効率良く生産するための栽培管理技術体系をについて検討した。得られた結果は次の通りである。1)果実糖度ならびに糖度12°Brix以上の果実割合は,果実重300g以上の果実で顕著の高かった。2)果実品質は短果枝花芽由来の果実で優れる傾向にあった。3)「愛甘水」では2~5番果を用い,満開16日後から予備摘果を開始し,満開30日後頃に葉果比を32~40の調整すると良い。4)側枝の背面から発生した新梢を満開55~65日後に基部約1cmを残して摘心する方法は,短果枝花芽の着生に有効である。5)長さ80~90cmの発育枝を利用して,1年目の冬季せん定で50%の長さに切り返す方法は,短果枝花芽の着生に有効である。

シソーラス用語： *ナシ ,  交雑育種 ,  糖度 ,  *栽培管理 ,  果実【器官】 ,  摘果 ,  着生 ,  花芽 ,  生産技術 ,  品種
準シソーラス用語： *愛甘水

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  作物の品種  (FC02020V)

引用文献 (16件)：

• 明田郁夫.2005. 徒長的な新梢を利用したニホンナシ‘愛甘水’の側枝育成法. 近畿中国四国農業試験研究推進会議事務局編. 平成16年度近畿中国四国農業研究成果情報. pp. 353-354.
• 林眞二・田辺賢二.1991. くだものつくりの基礎. 貯蔵養分と果実発育. 鳥取県果実農業協同組合連合会. pp. 78-79.82-83.
• 平田克明・秋元稔万・小林英郎.1980. 日本梨‘幸水’, ‘新水’の品種特性及び生産力増強に関する研究. 広島果試研報.6: 19-34.
• 川瀬信三・松嶋一彦.2006. ニホンナシにおける摘心処理並びに側枝更新数の削減がせん定枝量に及ぼす影響. 園学雑.73別1: 244.(講要)
• 小林章.1976. 摘らい・摘果. 果樹園芸大要. PP. 183-186.

タイトルに関連する用語 (4件)： ナシ ,  愛甘水 ,  高品質 ,  果実生産