抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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筆者らは,海氷量の見積り,氷域と氷面積,トレンドに対するアルゴリズム依存性を確認するため,また,AMSR-EデータをいかにDMSP搭載マイクロ波放射計(SSM/I)の歴史的データと比較するかを評価するため,地球観測システム改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)データを処理するために,2つのアルゴリズムを使用した。AMSR-Eデータから2つのアルゴリズム(AMSR-EブートストラップあるいはABAと,NASAteamアルゴリズムあるいはNT2)により得られた月々の海氷量は,ABAとNT2で同等の結氷海域からのデータと平均1-3%差がある。縁辺海氷ゾーンと薄氷海域ではNT2アルゴリズムが用いられるとわずかに高い値を示す。これらの2つのアルゴリズムを用いてAMSR-Eから得られた氷域面積と氷面積は,誤差(ABA-NT2)が氷域面積で平均約0.07×10
6km
2,氷面積で-0.07×10
6km
2と,季節平均の氷域面積10.5×10
6と氷面積9.8×10
6と比べてわずかで,良く一致した。同様に,同じアルゴリズムでからAMSR-EとSSM/Iデータから得られる氷域と氷面積は矛盾しないが,それぞれ約0.24×10
6km
2と0.14×10
6km
2異なる。食い違いは,主にチャネル選択とセンサ分解能の違いにより生じ,氷面積より氷域の見積りで大きい。AMSR-Eによる氷域トレンドが推定され,3つすべてのデータセットで誤差範囲で良く一致することが示された。(翻訳著者抄録)