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J-GLOBAL ID：200902213211529844   整理番号：09A1249185

篩部で発現するアラビドプシスの硝酸塩輸送体NRT1.7は硝酸塩のソースからシンクへの再移動を行っている

The Arabidopsis Nitrate Transporter NRT1.7, Expressed in Phloem, Is Responsible for Source-to-Sink Remobilization of Nitrate.

著者 (6件)： FAN Shu-Chun (Graduate Inst. Life Sci., National Defense Medical Center, Taipei, TWN) ,  LIN Choun-Sea (Inst. Molecular Biology, Acad. Sinica, Taipei, TWN) ,  HSU Po-Kai (Graduate Inst. Life Sci., National Defense Medical Center, Taipei, TWN) ,  HSU Po-Kai (Inst. Molecular Biology, Acad. Sinica, Taipei, TWN) ,  LIN Shan-Hua (Inst. Molecular Biology, Acad. Sinica, Taipei, TWN) ,  TSAY Yi-Fang (Inst. Molecular Biology, Acad. Sinica, Taipei, TWN)
資料名： Plant Cell  (Plant Cell)
巻： 21  号： 9  ページ： 2750-2761  発行年： 2009年09月 
JST資料番号： T0767A  ISSN： 1040-4651  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 植物が栄養素欠乏に遭遇すると,可動性要素である窒素(N)は古い葉から新しい葉にリサイクルされ,発育中の組織の成長を維持している。QTL解析の結果,穀粒収量やN利用効率が硝酸塩の貯蔵や再移動と良く相関していることが示されているが,Arabidopsis thalianaの硝酸塩輸送体NRT1.7の解析によって,硝酸塩の再移動に対する新たな知見が得られた。免疫ブロット/定量的RT-PCR/GUS解析および免疫局在性解析の結果,NRT1.7は葉の小葉脈の篩部で発現し,その発現レベルは葉のソース力と同時に増加することがわかった。nrt1.7変異体類の古い葉にはより多くの硝酸塩が存在し,古い葉の篩部浸出液にはより少ない硝酸塩が存在した。これらの結果は,NRT1.7がソース葉における硝酸塩の篩部積込を行っており,古い葉から新しい葉への硝酸塩輸送を可能にしていることを示した。またnrt1.7変異体類は,外部のNが枯渇しても成長遅滞を示さなかった。これらのことから,硝酸塩自身が再移動され,硝酸塩の再移動がN欠乏下における成長の維持のために重要であり,ソースからシンクへの硝酸塩の再移動が篩部によって仲介されていると考えた。

シソーラス用語： *Arabidopsis thaliana ,  *遺伝子発現 ,  *膜タンパク質 ,  *生体輸送 ,  *硝酸塩 ,  ふるい部 ,  転流【生体】 ,  リサイクル ,  突然変異体 ,  葉
準シソーラス用語： ソースシンク関係 ,  *硝酸塩輸送体

分類 (4件)： 植物の生化学  (EH01050J) ,  遺伝子発現  (EC02040Q) ,  細胞膜の輸送  (EF04020R) ,  生物学的機能  (EB03040U)

タイトルに関連する用語 (7件)： 篩部 ,  発現 ,  アラビドプシス ,  硝酸塩 ,  輸送体 ,  ソース ,  シンク