抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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フィンランドのRaaheシンタープラントでは年間三百万トンのマグネタイト原料をベースとしたシンターが生産され,高炉装入物の70%を占めている。これまでチタニウム酸化物のシンターRDI値に及ぼす負の効果は明らかになっているがペレットの低温粉化指数(LTD)に及ぼす効果について発表した論文は無い。本研究では実験室で調製したさまざまなTiO
2含有量のペレットについて実験を行った。加えて,この研究のパイロットスケールテストは実験高炉炉内条件下の高炉プロセスにおけるLTD値の妥当性に焦点を合わせた。解析されたLTD値と高炉条件下での挙動との間の対応が比較された。シンターとペレット両方の還元強度に影響するメカニズムが合成ブリケットを調製しこれらを還元することにより研究された。二つの別々の実験が行われた。一つはさまざまなペレット焼成パラメータを用いてペレットLTD値に及ぼすTiO
2含有量の効果を調べること,そして2番目は実験高炉の条件下でのペレットの挙動を調べることである。この実験室的研究はヘマタイトおよびマグネタイトの還元と,マグネタイトのヘマタイトへの酸化に及ぼす酸化物中に固溶したTiO
2の効果に焦点を合わせた。なお酸化反応は焼成プロセスの後でシンターまたはペレットが酸化条件下で冷却される時に起きている。検討の結果,ペレットまたはシンター中のTiO
2含有量は品質を最大に向上させるためには最小限にすべきである。そして特徴的な形状のヘマタイト結晶周囲のガラス相の存在が品質にとって非常に有害であることが分かった。