抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,一部選択したアジア諸国について1980~2005年の輸送部門二酸化炭素(CO
2)排出量増大に影響した可能性のある因子を解析した。その手段として年間排出量の増大を,燃料ミックスの変化,モーダルシフト,一人当り国内総生産(GDP)および人口,さらには排出係数や輸送エネルギー強度の変化を表す成分に分解した。一人当りGDP,人口増大および輸送エネルギー強度の変化が,検討対象諸国における輸送部門CO
2排出量の増大を引き起こした主な要因であることが分った。一人当り所得および人口の増大は,中国,インド,インドネシア,韓国,マレーシア,パキスタン,スリランカおよびタイ国における輸送部門CO
2排出量の増大傾向の要因となっているが,モンゴル国では輸送エネルギー強度の低下がCO
2排出量を押し下げている。一人当りGDP,人口および輸送エネルギー強度の影響は,バングラディシュ,フィリピンおよびベトナムにおける輸送部門CO
2排出量増大の原因となっている。本研究ではまた,排出強度の少ない燃料や輸送モードへの転換を促進する財政手段,燃料経済標準および政策のような,CO
2排出量増大を制約する現存の政府政策についてレビューした。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.