抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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広島県中山間地域で稲・麦・大豆の2年3作に取り組む集落営農法人を事例に,麦・大豆二毛作の取り組み過程を確認した。また,稲・麦・大豆作の到達点・課題を生産性・収益性の側面から明らかにした。稲作は高い生産性を実現している一方,大麦・大豆作については相対的に優良な圃場を利用して二毛作に移行した。しかし,収量が低迷する中で,転作助成金の大幅な減額に伴い部門収支は悪化した。品目横断的経営安定対策の影響として,まず,過去実績面積と2007年産大麦,大豆の作付面積との対応関係から生まれる旧制度との収益較差が指摘された。麦跡大豆作の経年的な拡大は,二毛作への移行過程としての対応であったが,2007年産大豆の一部に過去実績の裏づけのない作付けが生まれた。こうした「緑ゲタ」の対象にならない過剰作付けは赤字幅を拡大した。また,現行技術での増収対応の限界が指摘された。