抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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グラフィックスプロセッサ(以下GPU)の性能向上は著しく理論ピーク性能が500GFLOPSを超えるまでに成長している.GPUは本来グラフィックス処理専用のハードウェアであったがその処理能力の高さから汎用処理向けの研究が行われている.以前のGPUのアーキテクチャは固定パイプラインで構成されていたためグラフィックス以外の用途に使われることはなかった。しかし2001年にプログラマブルシェーダと呼ばれるソフトウェアで制御可能なアーキテクチャが登場し専用の言語を用いることで以前より幅広い処理を行えるようになった.一方,データマイニング,画像処理など広い分野で利用される数値線形代数アルゴリズムに特異値分解がある.各分野において扱う問題の大規模化に伴い,高速な実装が強く求められている.特異値分解をGPUによって高速化することを目的とした実験を行なった.特異値分解のうち特にQR分解の高速化を検討し,CPU(Core2duoE6600)のみの場合と,CPUとGPU(NVIDA社製のGeforce8800GTX)を併用した場合との実行時間を測定し比較を行った結果,GPUを活用することにより最大で約13%の高速化ができた.