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J-GLOBAL ID：200902215147794590   整理番号：08A0466570

高周波誘導加熱を利用したIH-FPP処理システムの構築とそれによるS45C鋼の表面改質

Development of IH-FPP Processing System by Induction Heating and Surface Modification of S45C Steel

著者 (7件)： 笹子敦司 (慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻) ,  菊池将一 (慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻) ,  亀山雄高 (独立行政法人理化学研究所中央研究所大森素形材工学研究室) ,  小茂鳥潤 (慶應義塾大学理工学部機械工学科) ,  深沢剣吾 (高周波熱錬株式会社) ,  三阪佳孝 (高周波熱錬株式会社) ,  川嵜一博 (高周波熱錬株式会社)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 72  号： 5  ページ： 347-352 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 微粒子ピーニング(FPP)処理は,近年,歯車やばね,シャフトなどの各種機械部品に広く利用されているが,耐食性の改善を目的とした利用は行われていない。本研究では,高周波誘導加熱(IH)を用い,鋼の変態点を越える温度に加熱してFPP処理を可能とする表面改質処理システム(HI-FPP)を構築した。構造用炭素鋼にHI-FPP処理を施し,投射材の拡散及び耐食性への影響を調べた。本HI-FPPシステムは温間から熱間まで,任意の温度での処理が可能であった。投射材元素の基材表面への拡散量は処理温度の上昇とともに増加した。クロム粒子を用いたIH-FPP処理によりS45C鋼表面の耐食性を改善でき,SUS316L鋼のFPP処理と同様な分極曲線を示した。耐食性向上は表面酸化物層の直下のCrリッチ層に起因していた。

シソーラス用語： *表面処理 ,  S45C ,  *構造用鋼 ,  *ピーニング ,  微粒子 ,  高周波加熱 ,  *耐食性 ,  電流電圧特性 ,  電気化学的分極 ,  加熱温度 ,  熱履歴 ,  クロム ,  表面構造 ,  拡散 ,  拡散層 ,  走査電子顕微鏡 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  X線回折 ,  表面粗さ ,  表面性状 ,  酸化膜 ,  分極曲線 ,  構造 ,  化成皮膜
準シソーラス用語： 表面組織

分類 (2件)： 腐食  (WB03030B) ,  熱的操作によらぬ硬化  (WC04080O)

引用文献 (13件)：

• 1) C. Kagaya: Memoirs of College of Engineering, Chubu University (in Japanese) 42(2006) 1-12.
• 2) Y. Watanabe: Shot Peening Technology (in Japanese) 7(1995) 199-206.
• 3) Y. Watanabe: Shot Peening Technology (in Japanese) 8(1996) 17-29.
• 4) D. Yonekura, J. Noda, J. Komotori, M. Shimizu and H. Shimizu: Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers, Series A (in Japanese), 67, pp. 1155-1161.
• 5) H. Ogihara, T. Kido, Y. Yamada, M. Murata and S. Kobayashi: Honda R & D Technical Review (in Japanese), <b>12</b>(2000) 93-98.

タイトルに関連する用語 (6件)： 高周波誘導加熱 ,  IH ,  処理システム ,  構築 ,  S45C ,  表面改質