抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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紫外域の279.6nmと280.3nmの2輝線を持つマグネシウムイオンMg
+の共鳴散乱光は,オゾン層が紫外光を吸収するので地上観測できない。高度100-120kmの電離層E領域に,高い電子密度の突発的スポラディックE層(Es)と沿磁力線不規則電離があり,両者は密接な関係にある。沿磁力線不規則電離の生成は水平の数十mの不均一構造に伴う分極電場によるが,Es層の生成には電子との再結合反応が遅い金属イオンの集積が必要である。特にMg
+密度はEs電子密度に比例している。山川のイオノゾンデでEsの出現を確認後,Mgイオン撮像器を搭載したS-310-38号ロケットを,2008年2月6日18時14分40秒に内之浦からEs層を目指して打ち上げて,Mgイオンからの共鳴散乱光を撮像観測した。撮像器の出力信号を帯域通過ろ波器を通して変動成分を抽出して画像化した。この信号の変動は幾つかのチャンネで見られた。明るさは10kR程度であり時間変化する。これはMg共鳴散乱光の空間的変化を示している。