抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
情報処理の研究手法に基づいて,シンセシオロジー(構成学)の学問体系を方法論的に定式化した。具体的には,まず,言語と思考の関係(Sapir-Whorfの言語相対性仮説など)について考察し,言語記述は視点と密接に関連することを踏まえて,システム研究には外部観測者の視点と内部観測者の視点があることを論じ,構成論的方法論を必要とする分野(複雑系,多層システム,アモルファスなど)に触れた。次いで,構成的方法論の中心となる構成のループについて定式化し,構成のループのうち,「生成」の部分の方法論として,進化論的方法論について説明した。さらに,多層システムの生成に焦点を当てて,構成的方法論の精緻化を,音楽の演奏(奏でたい音楽という層と実際の演奏という層で構成される)の事例で示し,構成されたものの物語的手法による評価にも言及した。サービス工学(サービスをループに含む新しい構成的な学問体系)の研究開発の実体像についても考察した。