抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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黒竜江省において米の消費量が増大した時期は,米の生産量増大と重なる1980年代であった。日本からの耐冷性品種や畑苗代疎植栽培の導入・普及,化学肥料の増投などによって,水稲単収の向上と水田面積の拡大をもたらした。そして,80年代末から三江平原の大規模水田開発が始まった。黒竜江省の都市住民においては,以前より,小麦・トウモロコシ食より米食に対して強い指向性があった。生産量の飛躍的増大によって,また,配給統制の緩和もあって,都市の米小売市場に潤沢に流通するようになった。ただし近年,黒竜江省内の米消費量の伸びはすでに停滞してきている。90年代後半における米生産量の倍増は,省内需要量に匹敵する余剰生産量を抱えることになった。そのことが,90年代半ば以降,省外に米の販路を積極的に求めていくことになる。大都市の北京市や上海市,麦主食圏の西部,長江以南のインディカ米消費地帯に販促市場圏を拡大する契機になった。