抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,観光分野において関心が向けられている「持続可能性」の評価方法について,最も汎用性が高く,既に多くの実践例が報告されている「指標を用いたモニタリング方法」を分析の対象として取り上げた。まず,観光の持続可能性の評価ツールとして指標を用いた方法について,他の評価方法と比較した場合の特徴と課題を明らかにしたうえで,その有効性について検証した。今回の調査の対象としたのは,世界観光機関(World Tourism Organization :UNWTO)の持続可能性指標による評価システムで,指標開発への取組み,指標開発プロセス,UNWTO指標の特徴と課題などについて述べた。分析の結果,現時点では,UNWTO指標には課題も多いことがわかったが,世界の指標研究は,確実に深化しており,指標研究があまり進展してこなかった日本においても,日本独自の理論と方法論に基づいて持続可能性指標を適用する価値は十分にあると指摘した。