抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,山岳地帯の超高圧送電線においては予想されなかった雷撃様相が観測されている。これはこれまで使われてきた雷遮へいモデルが100m以上の超高層の構造物には適用できない可能性を示唆するものである。また,配電線のような低い構造物でも雷遮へいには電気幾何学モデルが使用されているが,その妥当性の検証はなされていない。この他,風力発電設備の建設に伴い,風車への雷撃が問題となりつつあるが,このような非金属構造物への雷撃特性を決定する理論はまだない。このような背景のもと,「構造物への雷放電特性調査専門委員会」では,非金属物を含む各種構造物への雷放電特性とその雷撃を記述するモデルについて雷遮へいの観点から調査を実施した。本報告書は委員会の調査内容をとりまとめたものである。内容は,前半は送電線や配電線,風車などの各種構造物の雷放電特性について耐雷設計という側面だけでなく放電現象の観点からとりまとめてある。後半は,その雷撃様相のモデルとして雷遮へいモデルの最近の研究状況を工学的モデルと物理モデルに分けて調査してとりまとめ,今後の研究の方向性について論じている。(著者抄録)