抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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焼酎製造の最終(蒸留)工程で製品とほぼ同じ量が発生する焼酎粕は従来,海洋投棄が主要な処理方法であった。近年,投棄による海洋汚染防止に関するロンドン条約が発効されたことに伴い,海洋投棄に代わる有効な焼酎粕処理方法の実用化が大きな課題となった。三井造船は,焼酎粕を濃縮,乾燥するシステムを実用化してこの問題を解決し,長期保存が可能な流通性の高い飼料の製造プラントをこれまでに6基建設してきた。更に,本システムの濃縮と乾燥に要する燃料消費量を低減することが次の課題であり,今回,新たにこの問題を解決するための技術を取り入れたシステムを構築するとともに,付加価値の高い製品を生み出すことができる技術的見通しを得た。このシステムは濃縮方法を改善して濃縮度を向上し,乾燥工程を用いずに,そのまま養豚向け等の濃厚飼料とするシステムであり,濃縮後に乳酸発酵工程を導入することで,付加価値を高めた飼料とすることが可能である。(著者抄録)