抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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組織のネットワークにおいて,ユーザは通常利用できないサービスを一時的に利用したい場合があり,その際には書類などにより申請を行う。管理者は特別利用を実施した場合に発生しうるリスクを考慮して申請を許可するか判断し,できる限りリスクを抑制できるように適切な対策を追加的に施す必要がある。しかし,管理者がすべてのリスクを網羅して妥当な判断をすることは難しい。さらに,追加した対策によりユーザは利用上の新たな制約を受ける可能性もある。本論文では,多層防御の概念から適切な対策制御によりリスクを抑制できることに着目し,フォルトツリー解析を利用して管理者とユーザが交渉を行うことで特別利用のための対策を決定する手法を提案する。そして,本手法の適用実験を行い,管理者の知識・経験に基づく対策決定手法と本手法の比較・評価から,セキュリティと利便性を維持した特別利用が可能な対策組合せを決定できることを示す。(著者抄録)