抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アザミウマ類害虫の天敵として働くアカメガシワクダアザミウマが捕食しうる被食者のレパートリーおよび野外における発生消長を調査した。まずアカメガシワクダアザミウマが野外で遭遇しうる微小昆虫あるいは卵について捕食の有無を調査した結果,10種類以上の昆虫・卵に対する捕食が観察された。またアカメガシワクダアザミウマは各種の花粉なども摂食することなどから,かなりの雑食性であると考えられた。鹿児島大学農学部圃場周辺の日当たりが良い草地における本種の定量的な季節消長調査では,食植性のアザミウマが4月から6月に増加,それ以降は減少の傾向を示しているのに対し,アカメガシワクダアザミウマは2月から12月まではどの季節においてもある程度存在していた。また,冬期(1月)の主要な生息場所はイネ科草本の葉鞘内であることが確認された。ただし,冬期にもツルソバの花上などで幼虫を確認することができ,繁殖も可能であると考えられた。(著者抄録)