銅イオンの酸化還元サイクルを利用した有機物のWO<sub>3</sub>光分解触媒反応の促進

ARAI Takeo; YANAGIDA Masatoshi; KONISHI Yoshinari; IKURA Ami; IWASAKI Yasukazu; SUGIHARA Hideki; SAYAMA Kazuhiro

文献

J-GLOBAL ID：200902217114768228 整理番号：08A0939544

銅イオンの酸化還元サイクルを利用した有機物のWO₃光分解触媒反応の促進

The enhancement of WO₃-catalyzed photodegradation of organic substances utilizing the redox cycle of copper ions

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資料名：
巻： 84 号： 1-2 ページ： 42-47 発行年： 2008年10月25日
JST資料番号： W0375A ISSN： 0926-3373 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：オランダ (NLD) 言語：英語 (EN)

WO₃は可視光応答光触媒でn-型半導体光触媒であるが,その有機物に対する光触媒活性は低い。本研究ではWO₃の光活性の向上を目的に各種遷移金属イオンを酸化還元媒体として利用し,Cu²⁺を有機物のWO₃光分解触媒反応に利用した時に限って極端な改善が観察された。さらに,Cu²⁺が存在するとホルムアルデヒドとメタノールの光分解に対するCO₂生成速度は,Cu²⁺が存在しない場合に対してそれぞれ1000倍および150倍となった。Cu₂₊はWO₃からの光励起電子の移行でCu⁺に還元され,このCu⁺は空気中の酸素によって容易に再酸化されることを確認した。この酸化還元サイクルは光触媒反応中に酸素の還元を促進することができ,CuCl₂溶液としてCu²⁺が系に導入されると特に効果的である。二室のセルのWO₃光電極で光分解が達成され,このセルでは実用的使用を想定してCu²⁺溶液と有機物を含んだ排水はイオン交換膜によって分離されている。外部バイアス無しのWO₃光電極の時に,有機物の光分解によって発生したアノード光電流が観察された。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

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その他の触媒 , 光化学反応 , 電気化学反応 , 分解反応 , 下水,廃水の化学的処理

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銅イオンの酸化還元サイクルを利用した有機物のWO3光分解触媒反応の促進

銅イオンの酸化還元サイクルを利用した有機物のWO₃光分解触媒反応の促進