抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「農村らしさ」を支えているのは,農村に住む人々が築き上げてきた農村社会の特徴,すなわちソーシャル・キャピタルが大きく影響している。昔ながらの農村社会ではなく,新たな視点であるソーシャル・キャピタルを通して,農業・農村振興を見直した。ソーシャル・キャピタルの捉え方,政策的意義と国の役割,今後の取り組みの方向について,日本内外における調査ならびに農村における実態についてのヒアリングの分析結果を踏まえて検討を行った。全般的に農林漁業あるいは農地との関わりがある人の方が農村におけるソーシャル・キャピタルの構成要素との関係性が高かった。「地域共同活動」の中で農業生産活動に関連する集落の「規範」の存在が大きく影響していた。若い世代を含めて,集落の「規範」に基づいた共同活動が維持されていた。現在の農業活動が維持されれば,ソーシャル・キャピタルもある程度は維持される可能性がある。