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J-GLOBAL ID：200902217147967498   整理番号：08A0636075

熱分解炭素で被覆した紙繊維炭素化物の構造とリチウムイオン電池負極特性

Structure of carbonized paper coated with pyrolytic carbon and its anode property for lithium-ion battery

著者 (4件)： 大澤善美 (愛知工大 工) ,  南川理恵子 (愛知工大 工) ,  岡部拓美 (愛知工大 工) ,  中島剛 (愛知工大 工)
資料名： 炭素
巻： 2008  号： 233  ページ： 140-144  発行年： 2008年06月16日 
JST資料番号： G0633A  ISSN： 0371-5345  CODEN： TASOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ろ紙を炭素化することで得られた低結晶性炭化物を基質として用いたパルス化学気相含浸(CVI)法によって熱分解炭素被膜を作製して,その膜厚と表面構造を変えてリチウムイオン二次電池負極特性との関係を検討した。ろ紙の炭素化はアルゴン気流中,1000°Cで行い,その空隙をプロパン-水素の原料ガスを用いたパルスCVIで熱分解炭素を析出させた。生成した試料の形態をSEM,XRD,Raman分光法,窒素の吸着のBET法による比表面積で評価すると共に充放電特性も評価した。その結果,熱分解炭素の結晶性は基質炭素材のそれよりも高く,パルス数が増えると熱分解炭素の膜厚が大きくなって,細孔容積とBET表面積は低下した。また,5000サイクルのCVI処理によって,高い可逆容量を保持したまま不可逆容量を低下することができた。

シソーラス用語： *濾紙 ,  *含浸 ,  *パルス法 ,  *炭素材 ,  膜厚 ,  表面構造 ,  *リチウムイオン電池 ,  *カソード ,  *電極材料 ,  走査電子顕微鏡 ,  X線回折 ,  Raman分光法 ,  BET法 ,  比表面積 ,  窒素 ,  電気特性 ,  体積 ,  *炭化 ,  細孔容積 ,  充放電特性 ,  *熱分解炭素 ,  構造
準シソーラス用語： *化学気相含浸

分類 (2件)： 炭素とその化合物  (YB02060D) ,  二次電池  (YB04030K)

引用文献 (17件)：

• 小久見善八. 最新二次電池材料の技術. 1999, 54-72
• XING, W. J. Electrochem. Soc. 1996, 143, 3482-3491
• YAMADA, S. Proc. Sony Research forum. 1998, 8, 328-332
• HARA, M. TANSO. 1994, 165, 261-267
• NAKAJIMA, T. Electrochim. Acta. 1999, 44, 2879-2888

タイトルに関連する用語 (6件)： 熱分解炭素 ,  紙 ,  繊維 ,  炭素化 ,  リチウムイオン電池 ,  負極