抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CISは,変電設備の縮小化,高信頼度化・省力化等に多大な威力を発揮している。本稿では,三菱電機(株)における世界初の550kV GISを実用化した技術的課題を中心に述べ,それらの取組みと克服の結果について現在の視点での評価を試みる。550kV GIS用絶縁スペーサの開発に当っては,当時300kVクラスまでの開発・製品化実績を有するエポキシ注型絶縁物の適用を決定したが,84kVクラスに比して外径比で約3倍,質量比で約30倍の大型化による質量効果ヘの対応が課題であった。それに対し,下位電圧クラスの実績を徐々に積み上げて短期間に最高電圧クラスを実現していく方法をとった。そして,1968年試験運転用に我が国初の84kVを実系統に投入して以来,約10年間で550kVフルGISを完成させることができた。前例のない製品を作り上げるために少しでも疑間が発生すれば実証試験を行う方針を貫いた。このため,議論や調査に費やした時間は少なくないが,合理的に問題解決が図れたように思える。この結果として,フルGIS化したことにより,従来開閉所に比べ,面積で1/8,容積で1/100に縮小され,耐塩害・高信頼性の画期的な設備が実現された。