抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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天竜川河口右岸に位置する遠州灘浜松海岸において,明治時代から現在までの地形図,約50年前からの都市計画図,および,海岸の深浅測量データから地形を再構成し,急激な侵食が進む海浜と沿岸砂丘地における土砂移動実態を解明した.当海岸では,秋冬季の季節風により海岸にほぼ平行な東南東向きの飛砂が卓越し,これにより三角形状の沿岸砂丘が発達していることを示し,砂丘の形成における飛砂・波浪の役割と林地の拡大の影響を議論した.海岸部では,天竜川からの間欠的な土砂供給と西向きの沿岸漂砂により海浜地形が維持されていることを示し,1970年頃から建設された海岸保全施設の効果を含めて土砂移動過程の変遷を記述した.さらに,中田島砂丘の地形形成と馬込川河口の土砂移動との関係を考察し,砂丘地の維持を検討するうえで有用な指針を得た.(著者抄録)