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J-GLOBAL ID：200902217374241819   整理番号：09A0265618

ショウジョウバエの重力感覚と聴覚の神経基盤

The neural basis of Drosophila gravity-sensing and hearing

著者 (13件)： KAMIKOUCHI Azusa (Univ. Cologne, Cologne, DEU) ,  KAMIKOUCHI Azusa (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  KAMIKOUCHI Azusa (Tokyo Univ. Pharmacy and Life Sci., Tokyo, JPN) ,  INAGAKI Hidehiko K. (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  EFFERTZ Thomas (Univ. Cologne, Cologne, DEU) ,  EFFERTZ Thomas (Univ. Goettingen, Goettingen, DEU) ,  HENDRICH Oliver (Univ. Cologne, Cologne, DEU) ,  HENDRICH Oliver (Univ. Goettingen, Goettingen, DEU) ,  FIALA Andre (Univ. Goettingen, Goettingen, DEU) ,  FIALA Ndre (Julius-Maximilians-Univ. Wuerzburg, Wuerzburg, DEU) ,  GOEPFERT Martin C. (Univ. Cologne, Cologne, DEU) ,  GOEPFERT Martin C. (Univ. Goettingen, Goettingen, DEU) ,  ITO Kei (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Nature (London)  (Nature (London))
巻： 458  号： 7235  ページ： 165-171  発行年： 2009年03月12日 
JST資料番号： D0193B  ISSN： 0028-0836  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ショウジョウバエが匂いや味,光を検知するのに用いる神経基盤は,構造的にも機能的にもヒトのそれとよく似ており,感覚情報の処理過程を解析する上で格好のモデルとなっている。今回,まだ解明が進んでいない残りの主要感覚情報種の2つ,重力感覚と聴覚に注目した。ハエでは,この両方の情報種をジョンストン器官という単一の器官で検知しており,この中では,それぞれ触角の特定の種類の動きだけをモニターするように特化した数種類の機械感覚ニューロンが,クラスターを作っている。重力感受性と音感受性のニューロンは応答特性に差があり,機械刺激変換チャネルと思われるNompCを発現しているのは,後者のみである。これら2種のニューロン群は,中枢への投射についても違いがあり,ヒト脳の前庭路と聴覚路を思わせるように,それぞれ異なる神経路に信号を送っている。これらの感覚系の哺乳類に対応するハエの神経基盤が明らかになったことで,異種の機械感覚刺激がどのように検知され処理されているのか,機能と分子レベルで系統立てて解析するための基礎が整った。Copyright Nature Publishing Group 2009

シソーラス用語： ショウジョウバエ ,  *聴覚 ,  機械刺激 ,  ニューロン ,  神経系 ,  イオンチャンネル ,  感覚器 ,  *平衡覚
準シソーラス用語： Johnston器官 ,  NompC ,  *重力感覚

分類 (2件)： 聴覚  (EJ13030M) ,  その他の感覚  (EJ13040X)

タイトルに関連する用語 (4件)： ショウジョウバエ ,  重力感覚 ,  聴覚 ,  神経基盤