抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本文では,船体構造の材質選定として,船体用圧延鋼材規格の歴史,使用区分の背景とその定量的評価の考え方,さらに最近の極厚鋼板に対する問題と,解決に向けた取り組みに関して紹介した。船体構造の設計において最も基本的な強度は,船体を一本の梁と考えたときの縦強度(曲げ,せん断,ねじり)である。船舶においては,脆性亀裂が万一発生した場合を想定し,その伝播を停止させるバックアップアレスト機能を設けておくことが構造信頼性を確保する上で極めて重要である。現在の規則では,船体強度上特に重要な部材と認識される強力甲板や舷側厚板等には,高靱性でアレスト性能に優れたEグレード材あるいはEHグレード材をクラックアレスターとして配置している。コンテナ船では,大型化に伴い,ハッチサイドコーミング等の鋼板が極厚化している。高強度極厚鋼板を適用する場合にあっては,強力甲板部構造のバックアップアレスト機能の確保が重要課題である。