文献

J-GLOBAL ID：200902217714497775   整理番号：09A0716079

粒子間反発力が希薄なモンモリロナイト分散系の粘弾性特性に及ぼす効果

Effect of Repulsive Force on the Visco-elastic Properties of a Montmorillonite Suspension

著者 (2件)： 中石克也 (茨城大 農) ,  大井節男 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研)
資料名： 農業農村工学会論文集  (Transactions of the Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering)
号： 261  ページ： 297-304  発行年： 2009年06月25日 
JST資料番号： S0345A  ISSN： 1882-2789  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 液体粘弾性モデルに基づいて流動曲線を解析することによって得られた粘性率,ずり弾性率及び応力緩和時間と塩濃度の関係を調べ,粒子間反発力がモンモリロナイト分散系の流動特性にどのように寄与するかを定量的に明らかにした。粒子表面間の反発力を計算するために,モンモリロナイトの大きさと形状に基づいて,体積濃度1.1×10^-2における懸濁粒子の配列構造を詳細に検討した。その結果,モンモリロナイトのようなシート状粒子は面と面が向かい合った状態で配列していることがわかった。このことから,粒子間反発力の計算式には平板モデルを用いるのが妥当であると判断された。また,臨界凝集濃度付近の反発力に対する任意の塩濃度での反発力の増加率を粒子表面間反発力(相対反発力)の指標とした。次に,このように定義された反発力と粘性率,ずり弾性率及び応力緩和時間の関係を調べた。その結果粒子間反発力が増加するにつれて,分散したモンモリロナイト懸濁液の流動抵抗は大きくなり,固体的性質はほぼ直線的に増加することがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： *モンモリロナイト ,  *分散系 ,  斥力 ,  モデル ,  懸濁粒子 ,  濃度 ,  *粘弾性 ,  流体力学的模型 ,  応力緩和
準シソーラス用語： Maxwellモデル ,  液体粘弾性モデル ,  塩濃度 ,  粒子間反発力

分類 (1件)： コロイド化学一般  (CB11010C)

引用文献 (26件)：

• ADACHI, Y. Viscosity of a dilute suspension of sodium montmorillonite in a electrostatically stable. J. Colloid Interface Sci. 1998, 198, 100-105
• CHAN, F. S. The primary electroviscous effect in a sulfonated polystyrene latex. J. Colloid Interface Sci. 1966, 22, 371-377
• CHAN, F. S. The secondary electroviscous effect in a charged spherical colloid. J. Colloid Interface Sci. 1966, 22, 378-385
• EGASHIRA, K. Viscosities of allophane and imogolite clay suspensions. Clay Sci. 1977, 5, 87-95
• GOODWIN, J. W. The preparation and characterization of polymer lattices formed in the absence of surface active agents. Br. Polym. J. 1973, 5, 347-362

タイトルに関連する用語 (4件)： 反発力 ,  モンモリロナイト ,  分散系 ,  粘弾性特性