抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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熱(平衡)プラズマによる青火・燃焼促進に関する研究は1960~1970年代にWeinberg et al.により精力的に行われて以来,今日まで幅広くなされている。熱プラズマによる着火・燃焼促進技術としては作動気体にアーク放電を起こしプラズマ化したジェットとして噴出させるプラズマジェット(PJ)トーチが最もよく知られている。プラズマジェットの特徴は極めて高温のジェットであると同時に,作動ガスに酸素や窒素を用いることにより燃焼反応を促進するOラジカルやNラジカル等を大量に燃焼場に供給できる点であると考えられている。本解説では,高速流中での強制点火器としてのフラズマジェットの利用に焦点を絞り,解説した。熱プラズマの代表であるプラズマジェットを用いた高速流中での着火・燃焼促進技術について説明した。プラズマジェットに成分として含まれる各種化学種が着火を劇的に促進することを着火遅れ時間の解析により示した。超音速流中での着火実験では,そのような高い着火促進効果はフラズマジェットコア周辺の極めて限られた領域であることがわかった。主流中に噴射されたプラズマジェットの温度の低ドは速く,温度が下がってしまったジェット下流ではラジカル等の活性種の存任の有無に関わらず,着火性は低下する。