抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
2007年3月25日に発生した能登半島地震の被災地である石川県漁業協同組合輪島支所の名簿を用いて,漁業者およびその関係者に対して,津波に対する対応とその背景に関するアンケート調査を実施した。災害に対する知識や経験が適切な避難行動を励起するためには重要であり,漁業者は津波に対する地域防災力を強化する上で有力なアクターと成り得た。しかし,誤った知識に基づく不適切な行動を取った回答者や,現在では危険性が指摘されている漁船の港外避難を行った回答者も多く存在した。したがって,漁業地域の防災力を強化していくためには,漁業地域や漁業者が培ってきた経験や知識などを活かしつつ,津波に対する適切な知識を伝えるための防災教育やカリキュラムを整備することが必要である。