抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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信頼性・品質技術に関する教育をする場合,より広く教育全般に関して,大きく2つの難しさがある。1つ目の難しさは,座学で大勢の学習者に対して教育をする場合,教育者側の講義と学習者側の学習とが同時に行われる(同時性)点にある。教育者側は十分に準備をするが,実際に教育するときに同時に学習者が学習をするため,予測と異なった状況となってもやり直しがきかない場合がある。さらに,もう1つの難しさは,学習者の特性(適性・個性)の違いによって授業方法・内容・教材の効果が異なってくる(異質性)点にある。講義を受講する時点で各学習者の初期能力が異なるため,その個人差を考慮して,どのような初期能力を持った学習者にも,その人に応じた伸びが得られるよう,配慮しなくてはならない。また,教育効果を測るときも,この個人差を考慮して測らなければ,「学習者の平均値」への改善のみを考えるようになることが多く,全体に対する妥当な改善ができない。本稿では,教育の質向上のために,教育の難しさである同時性,異質性(個人差)を考慮した上での教育データ(個人差データ)の分析方法を紹介する。(著者抄録)