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J-GLOBAL ID:200902218631116903   整理番号:09A0260812

DNA二重鎖の中の化学的に修飾されたウラシル対の金属イオン選択性

Metal-Ion Selectivity of Chemically Modified Uracil Pairs in DNA Duplexes
著者 (5件):
資料名:
巻: 48  号:ページ: 1648-1651  発行年: 2009年 
JST資料番号: H0127B  ISSN: 1433-7851  CODEN: ACIEAY  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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DNA二重鎖の骨格は変えないでウラシル塩基の酸性度を変えることで金属イオン選択性を変える新しい方法を報告した。実験では5-修飾ウラシル(N)が対を形成する形のDNA二重鎖5′-GTGACCANTGCAGTG-3′/3′-CACTGGTNACGTCAC-5′にN 2μMに対して金属イオンHgIIあるいはAgIを4μMの割合で添加し,無添加の場合と合わせてpH 約4~11の間のおおよそ等間隔の12点で遷移温度Tm(°C)を測定した。ウラシル基(N)は5-位置をCH3-(N=T),Br-(N=B), F-(N=F)及び-CN(N=CN)で修飾した。TT対の場合は調べた全pH範囲に亘ってHgII添加で安定になり,AgI添加では塩基性pHでやや安定になったものの全体ではそれほど安定化しなかった。他の三つ(B,F及びCN)の場合は中性と塩基性でAgIの添加で著しく安定化した。N=Fの場合にAgの量の影響として[Ag]/[F-F対]0~4の間のTmを調べると2までは上昇して,それ以後は上昇が止まった。これは少なくとも塩基性溶液では(F-F)-Ag複合体よりも(F-F)-(Ag)2複合体の方が安定であることを示唆した。その他のデータ及び過去のWatson-Crick型塩基対,T-T対及び C-C対での結果も合わせた全体の機構を考察した。かくて精密な化学修飾により5-修飾ウラシル単位の酸性度を変えることにより金属-塩基-対結合を選択的に制御する新しい方法を提案した。
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分類 (1件):
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核酸一般 
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