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J-GLOBAL ID：200902218899339760   整理番号：08A0671468

YBCO超電導線材の過電流通電特性評価

Degradation of YBCO coated conductors due to over-current pulse

著者 (15件)： 石山敦士 (早稲田大) ,  西尾幸恭 (早稲田大) ,  河野秀太郎 (早稲田大) ,  WANG Xudong (早稲田大) ,  植田浩史 (早稲田大) ,  鹿島直二 (中部電力) ,  森匡見 (中部電力) ,  渡部智則 (中部電力) ,  長屋重夫 (中部電力) ,  飯島康裕 (フジクラ) ,  斎藤隆 (フジクラ) ,  八木正史 (古河電気工業) ,  向山晋一 (古河電気工業) ,  町敬人 (SRL) ,  塩原融 (SRL)
資料名： 電気学会超電導応用電力機器研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： ASC-08  号： 19-26.28-31  ページ： 47-51  発行年： 2008年06月13日 
JST資料番号： L1912A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： YBCO線材は基板上に膜厚がlμm程度のYBCO薄膜が形成されている積層テープ形状をとっている。このようなYBCO線材を,送電ケーブルや限流器などに使用した場合,定格の10-30倍程度の突発的な短絡電流が流入し,線材の温度が急上昇して特性が劣化する可能性がある。これに対し,方形波状過電流パルスを1秒間通電し,突発的な短絡電流を模擬した特性劣化試験を行い,劣化なしで許容できる温度を調査することで,この指標・基準の確立を試みてきた。本実験では,細線化・銅複合化加工を施したYBCO線材について劣化試験を行つたので,その結果について報告する。細線化加工を施した3本の試料について伝導冷却下条件で劣化試験及び,層間接触測定を行った結果,一つの試料で,過電流パルス通電によって高温に達した部分(700-960K)についてCu-AB層間の剥離とIcの劣化に相関が見られた。他の2つの試料では,400-450Kの低い温度領域で劣化が開始している。この理由としては,Cu-Ag層間に使用されている半田が過電流パルスにより融解・凝固し,何らかの悪影響を与えたためと思われる。

シソーラス用語： *イットリウムバリウム銅酸化物 ,  *超伝導線 ,  *過電流 ,  層間剥離 ,  熱劣化 ,  *試験 ,  シミュレーション ,  *通電 ,  *劣化試験
準シソーラス用語： YBCO

分類 (1件)： 超伝導材料  (BM04041W)

引用文献 (6件)：

• 石山敦士, 王旭東他:「YBCO線材の過電流パルス通電による特性劣化について」, 電気学会研究会資料, ASC-06-26
• Y. Sutoh, K. Kakimoto, N. Kaneko, Y. Iijima and T. Saitoh: “Mechanical bending property of YBCO coated conductor by IBAD/PLD”, Physica C: Superconductivity, Volumes 426-431, Part 2, 1 October 2005, Pages 933-937
• 新技術開発事業団: 高温超電導データブック p302, 303
• 石山敦士, 田中康武:「YBCO超電導線材の過電流パルス通電による特性劣化」, 2006年度秋季低温工学・超亀導学会講演概要集, 2P-p09
• 石山敦士, 王旭東他:「YBCO超電導線材の過電流パルス通電による特性劣化--曲げひずみの影響--」, 平成19年度電気学会全国大会講演論文集 5-019

タイトルに関連する用語 (5件)： YBCO ,  超電導線材 ,  過電流 ,  通電 ,  特性評価