文献

J-GLOBAL ID：200902219058525883   整理番号：08A1232903

砂カラムを用いた牛糞堆肥からの初期の水溶性成分溶出パターンの測定法

A New Method for Measuring Early Nutrient Release Pattern from Manure Compost Using Sand Column and its Application to Some Kinds of Cattle Manure Compost

著者 (6件)： 原口暢朗 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  荒川祐介 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  田中章浩 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  草場敬 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  薬師堂謙一 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ) ,  山田一郎 (農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究セ)
資料名： 土壌の物理性  (Journal of the Japanese Society of Soil Physics)
号： 110  ページ： 37-51  発行年： 2008年11月20日 
JST資料番号： F0616A  ISSN： 0387-6012  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 有機質肥料としての利用を目指して近年製造されている様々な家畜糞堆肥からの化学成分の溶出は,土壌中での成分動態に影響する重要な要因である。土壌と堆肥の混合系を用いる従来の溶出測定法では,測定可能な化学成分が限られていた。本研究では,砂と堆肥を混合したカラムを用いた堆肥からの主要な水溶性成分の初期の溶出パターンの測定法を考案し,これを数種類の牛糞堆肥からの成分溶出の測定に適用した。上層に不飽和な砂と堆肥を,下層に飽和した砂を充填した長さ約9.3cm,直径5cmのカラムに一定流量で散水することにより,堆肥からの水溶性成分の溶出パターンをpore volumeによって規格化されたBTCとして評価できることを明らかにした。この方法によって,ペレット化による溶出の遅延やKの初期溶出の増大など初期溶出過程の資材間差が検出された。(著者抄録)

シソーラス用語： *堆肥 ,  水溶性 ,  *溶出 ,  *化学物質 ,  計測 ,  型 ,  土壌物質動態 ,  砂質土 ,  不飽和土 ,  飽和土 ,  化成肥料 ,  カチオン ,  アニオン ,  カリウム ,  カルシウム ,  マグネシウム ,  試験
準シソーラス用語： *牛糞堆肥 ,  溶出パターン ,  カラム試験 ,  ペレット堆肥 ,  バラ堆肥

分類 (1件)： 肥料の調製,保存  (FB05020N)

引用文献 (19件)：

• 荒川祐介・赤木 功・山本克己 (2003): 2--ヒドロキシビフェニルナトリウム塩を用いたインドフェノール法による農耕地土壌のアンモニウム態窒素の定量法, 日土肥誌, 74(5): 657-660.
• 土壌環境分析法編集委員会編 (1997): 土壌環境分析法, 博友社.
• 後藤 忍・江口 洋 (1997): 圃場条件における緑肥および有機質肥料からの塩基類の溶出, 日土肥誌, 68(6): 640-644.
• 原 正之・石川裕一・小畑 仁 (2003): 豚ふんペレット堆肥の畑土壌中における肥料成分の溶出特性, 日土肥誌, 74(4): 453-458.
• 原 正之・古市幸生・小畑 仁 (2004): 単軸エクストルーダーでの成型条件がペレット堆肥の肥効に与える影響, 日土肥誌, 75(2): 223-228.

タイトルに関連する用語 (7件)： 砂 ,  カラム ,  牛糞堆肥 ,  初期 ,  水溶性成分 ,  溶出 ,  測定法