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J-GLOBAL ID：200902219418524395   整理番号：08A0483825

福岡県における光化学オキシダントの高濃度要因の分類

Classify causes for high concentrations of photochemical oxidant in Fukuoka Prefecture

著者 (5件)： 岩本真二 (福岡県保健環境研) ,  大石興弘 (福岡県保健環境研) ,  田上四郎 (福岡県保健環境研) ,  力寿雄 (福岡県保健環境研) ,  山本重一 (福岡県保健環境研)
資料名： 大気環境学会誌  (Journal of Japan Society for Atmospheric Environment)
巻： 43  号： 3  ページ： 173-179  発行年： 2008年05月10日 
JST資料番号： S0850A  ISSN： 1341-4178  CODEN： TKGAFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,全国的なオキシダントの上昇傾向がいわれており,福岡県においても2005年度から120ppbを超す事例がたびたび観察されるようになった。そこで,これらオキシダントの高濃度現象を解明するために,2003年から2007年の常時監視データから,この5年間にオキシダントが高濃度になった日を抽出し,その主要な要因が何であるかを検討した。オキシダントの高濃度には,成層圏オゾンの降下,大陸からの移流,地域での生成が関係していると考えられる。それぞれの要因は複合して影響しているが,九州と大陸の間に位置するバックグラウンド測定局である対馬や壱岐のデータや,流跡線,硫酸イオン濃度などを総合すれば,高濃度日のいくつかのケースでは主要な要因を特定できることが分かった。また,これにより高濃度日の発生要因を分類した結果,移流の影響が強いと思われる日が約30%以上になることが推定でき,また,移流の割合は年々上昇していることが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： *光化学汚染物質 ,  福岡県 ,  大気オゾン ,  成層圏 ,  移流 ,  流跡線 ,  硫酸イオン ,  対馬 ,  壱岐 ,  *長距離輸送【大気】 ,  社会問題 ,  大陸 ,  *光化学オキシダント ,  ユーラシア大陸
準シソーラス用語： オキシダント【環境】 ,  *越境輸送

分類 (1件)： 気圏環境汚染  (SB03020M)

引用文献 (10件)：

• 大原利眞. 光化学オキシダントの全国的な経年変動に関する解析. 大気環境学会誌. 2003, 38, 1, 47-54
• 秋元肇. 光化学スモッグをとりまく国内外状況-我が国におけるオキシダント増加と東アジアオゾン汚染-. 環境技術. 2003, 32, 7, 510-516
• 若松伸司. 都市での広域大気汚染の生成機構. 環境技術. 2003, 32, 7, 530-535
• OHARA, T. An Asian emission inventory of snthoropogenic emission sources for the period 1980-2020. Atmos. Chem. Phys. 2007, 7, 4419-4444
• 黄砂問題検討委員会. 黄砂実態解明調査中間報告書. 2007, 1-89

タイトルに関連する用語 (5件)： 福岡 ,  光化学オキシダント ,  高濃度 ,  要因 ,  分類